フランス語で「星の王子さま」を読み終わり、容易な文章ならばある程度読めるようになった(と思う)ころ
私が次に選んだ物語は
フランス語で名作短編か編まれた一冊。
まず「美女と野獣」をフランス語で読んで感じたこと、思ったことを
この記事に書いていきます・・・!
目次
私のフランス語レベル
2020年2月現在
星の王子さまを読んだころよりかは、レベルは上がっている(はず)
フランス語の中級文法
- 冠詞
- 代名詞
- 時制
について事前に勉強した。これでもすべてではないけれども・・・。
フランス語を勉強し始めて、約11カ月。初学者ではないかな・・・といえるかもしれません。
ある程度、文法の性質についても、変化の方法や規則についても説明はできるようにしているので、幾分かはマシになっていると思います。
美女と野獣(La belle et la bête)
最初のページを少しめくる。
気づき・感心
ではでは私が読んでいくなかで気づいたポイントや、感心した点を書いていこうと思います。
再来:et=「そして」じゃない?
星の王子さまをを読んでいても感じたことなのですが、ここでも「美女と野獣(La belle et la bête)」から文を引用して、見てみたいと思います。
On eut beau dire, la belle voulut absolument partir pour le beau palais, et ses sœurs en étaient charmé(Jeanne-Marie Leprince de Beaumont 1756=2018 p.34)
翻訳の方は、「皆で説き伏せようとしましたが、ベルはその美しいお屋敷に行くと言って聞きませんでした。ただ姉たちは嬉しくてなりません」(Jeanne-Marie Leprince de Beaumont 1756=2018 p.35)
という感じになっています。
私は、「et」が、「そして」や英語で言う「and」にあたると教わりましたが、どうやらその情報は絶対とは言えないようです。
フランス語だと「et」と書いてある部分は、「ただ」という形で解釈されていると思います。
この「ただ」には、私だけかもしれませんが、「逆接」のニュアンスが感じられます。
ベルの出発を引き留めようとする兄弟・父に対して、二人の姉たちはむしろベルが野獣の住む屋敷に行ってしまうことをうれしく感じているように捉えることができます。
しかし
フランス語では「et」が使われている。
ここからわかることは、「et」が必ずしも「そして」にはならない、ということだと思います。
第一、日本語とフランス語は、語族も発音も、語順も、リズムも、考えも異なっている言語なので、翻訳が簡単に成されるということは少ない、と考える方が自然かもしれません。
この「et」という例が、それを示していると私は思います!!
ilは彼でも、elleは彼女でも無い!!
que la Bête était bien complaisante, qu'elle n'avait rien à craindre d'elle((Jeanne-Marie Leprince de Beaumont 1756=2018 p.42)
翻訳を見てみると、「ベットはじつはとても優しくて、恐がることなんかないんだわ」となっています。
翻訳の方には現れていないんですが・・・
あれ??と思う人もいるかもしれません。
フランス語の「elle」って、基本的には「彼女」と訳されたり、もしくは「elle は 彼女」という風に教えられた人もいると思います。
でもベット(野獣)は、「彼女」ではありませんよね・・・?
なのになぜ「craindre d'elle」のように、野獣にあたる部分が「elle」になっているのでしょうか?
文法的に見て
文法的に見てみると、「la bête」とあるので、(la は 女性名詞に使われる)、それに対応するように「elle(彼女?)」が使われる、と考えれば納得がゆくかもしれません、
しかし!
意味的に見ると「野獣」が「彼女」になる理屈が謎ですよね?
こう考えると、「elle」を「彼女」と解釈するのって、実は必ずしも正しくなないのではないか!?と思えませんか?
仮にこれが正しいなら、
「craindre d'elle」ではなく、「craindre de lui(彼を恐れる?)」となるはず。
しかし、そうなってはいない。
やはり、「elle」を「彼女」と捉えるのは、少々違う気がします。
ということは、「il」も「彼」ではない蓋然性もある気がします・・・。
さて、あなたはどう考えますか・・・?
ベルと読書
物語の冒頭、ベルの一日の過ごし方が書いてありました。
姉二人と対照的に、一日の大半を役に立つ本をよんで過ごしていました。
しかし、二人の姉はそんなベルのことを馬鹿にするばかり・・・。
私は読んでいて、いや本読んでいる方がいいやろ!と思ってしまいました。
まぁあくまで本の虫の私の意見なので、正しいか間違っているかなんて、分かりっこない事ですが!
流石に私も一日の大半を読書で過ごしたことは無いので、明日にでもやってみようと思います。というかします。
本は・・・読んで損はないと思います!
まとめ
さて、どうでしたでしょうか?
フランス語のギリ初学者なりに、色々考えつつ記事を書いてみました。
読んでいて、お手本にしなければいけないなと感じた点も幾つかあったので、教訓として非常に役に立ったと思います。
フランス語のよく出てきやすい言い回しもなんとなくですが、掴めてきたので一石三鳥くらいありました。
他にも「フランス語」に関連する記事があるので、ご覧いただけると嬉しいです。