書評:日本語の技能 読む・書く・話す・聞くー4つの力 斎藤孝著

「読む・書く・話す・聞く」

いや最近は、

「Reading, Writing, Speaking, Listening」

の方が重視されているような気がする。

日本語での4技能も十分に使いこなせるうえで、外国語の学習に臨んでいるとしたら、大層なものである。

 

いっそ。この記事を英語で書いてやろうかと思ったが、時間がかかるので、今回はご免。

いつか英語だけの記事を書く。

さて、書評に移ろうか・・・!

著者情報と概要

「日本語の技能 読む・書く・話す・聞くー4つの力」

斎藤孝(さいとうたかし)

1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。

著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)、『読書力』(岩波書店)、『日本語の技法』(東洋経済新報社)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)など

概要

「日本語」。日本人の形成する根幹の部分であり欠くことのできないアイデンティティ。日本語も日本人も「Japanese」と訳すことが可能であるように、これらは表裏一体のものなのだ。今、日本語「力」が危うい。灯台下暗し、と言うように身近に存在するものを改めて意識すると、意外な発見があるかもしれない。

感想

外国語をわざわざ学ぶことは、実はそれほど有用ではないのかもしれない。

私はこのように感じ、日本語を勉強せねばならないという衝動に駆られた。

(日本語について書いてあるのだから、ある意味当然のことかもしれないが)

そして

斎藤孝さんの本を連続して読んでいると、その人の一貫している意見というものがだんだんとわかってくる。

この本のみに言えることでは無くなってしまうけれども

関連した内容の本を読むことは、特定の分野の知見を深めるという点において、すこぶる意味のある方法なのではないだろうか。

あなたも是非やってみるといい。

引用❶

「生まれてすみません」の太宰治でさえ、人間としての生き方を探求したいという意思に溢れ得ていた。読み手はそういう書き手のメッセージを活字を通してダイレクトに受け取るわけで、影響を受けないほうがおかしいのである。(斎藤孝、2013、103)

なるほど、この人の言う通りかもしれない。

本を読みふけっていると、何故だか彼らの思考に飲まれてしまう。あまり他者の考え方に支配されてしまうのは、創造力の欠如につながりやすいという点でよくはないと、ショーペンハウアーは言ったものだが・・・。

しかし、私たちはあまりにも無知すぎる。

創造するもなにも、0から1を作ることなど不可能に近い。

私たちが、親の遺伝子を半分ずつ継いでいるコピーであるように、新しいものを作り上げるときには、割合膨大な量の「下地」が必要なのである。

肉体が無ければ、「君」という性格も、人も、人格もそもそも存在するはずがない。

ということだ。

読書をするときには、影響を受けつつ、そこから1パーセントほどの「あなたらしさ」を絞り出していけ。

その1パーセントは、きっと強烈な個性に違いない、と私は思う。

引用❷

加えて、書く作業には常に新しい認識や発想が求められる。話し言葉なら同じ話の繰り返しもある程度は許されるし、曖昧な情報でもごまかせる。だが文章となると、そうはいかない。一段落ずつ、ないしは一文ずつ新しい展開が必要になる。(中略)言葉は悪いが、いわば「バカ発見器」にもなり得るわけだ。(斎藤孝、2019、138)

例えば、このような文章を見てみよ。

本は面白い。本は興味深い。何故かというと、本は色んな話がある。だから面白い。面白くて、ワクワクする。

 

この文章を大学生や社会人が真面目に書いていたら、あなたはどう思うか?

  • 少し引くか?
  • まぁこんなもんかと、少々失望するか?
  • 儀礼的な笑顔を浮かべるか?

いずれにせよ

少なくとも言えることは、文言一致が過ぎるということだ。

同じような内容を、ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラと書いてくると、読む気が失せる。

ホラ、

「ダラダラ」が十回続いただけで、少し読む気が失せる・・・。

 

この意味で、文章とは「物語的」ではないかと私は思う。

同じような話がぐずぐずと続いているより、どんでん返しが続く展開の物語の方が読み応えがある。

(鬼滅の刃が人気なのはそのせいか?)

 

やはり「話し」と「書き」は異なっている。

私も文章を書いている身として、馬鹿を晒すような事態は是非とも、「回避性能+2」で全力で避けさせていただく!

まとめ

さて、どうでしたでしょうか?

あなたの読書に対する好奇心をくすぐることができたなら、

望外の幸福、である。

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