書評:カエルの楽園 百田尚樹著

 

 

「forecast」

予言という意味をもつ。

これから紹介する本は、ある種「予言書」ともいえる一冊。

 

これらの出来事を見て、あなたは何を思うか。

著者情報と概要

百田尚樹

1956(昭和31』年、大阪市生れ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006(平成18)年『永遠の0』で作家デビュー。他の著書に『海賊と呼ばれた男』(第10回本屋大賞受賞)『モンスター』『影法師』『大放言』『フォルトゥナの瞳』『鋼のメンタル』『幻庵』『戦争と平和』などがある。

概要

仲間の虐殺に耐え切れず、平和な場所を目指し、旅に出る“ソクラテス”。暗礁に乗り上げそうになった末、彼がたどり着いた国は、まさに安寧を具現化した国そのものであった。その中で皆が一様に口にする「三戒」。その三戒には、どんな意味があるのか。なぜ皆信じているのか。三戒は守るべきなのか?

感想

風刺

というものは、このような作品のことを指すのだろう・・・

と私が感じた。

それと同時に、とある感情が不図浮かび上がる。

 

恐怖。

その感情を、寓話としてこの作品を読んでいる間に、確かに感じ取った。

この小説は、ただ読むだけにとどめるだけでは意味がないと感じる。

ただの寓話と取ることも可能であるが、しかしさらに重要なことは、その後である。

この作品が言わんとしていることは何か?

「カエル」とはだれか?

「ハンドレッド」とはだれか?

「デイブレイク」とは何者なのか?

「カエルの楽園」は一体どこに存在しているのか?

 

このようなことを考えずにはいられない。

 

コロナ=カエルツボカビ病?

「カエルツボカビ病ですって!」 ソクラテスとロベルトは同時に声を上げました。カエルツボカビ病は怖しい伝染病で、そんなものが国に入れば大変なことになります。 「その時、元老会議はカエルツボカビ病のことなんかほったらかしで、お祭り広場のハエをプロメテウスが勝手に食べたとか何とか、どうでもいい会議を延々とやっていた」(百田尚樹、2017、152)

このカエルツボカビ病、まるで「コロナウイルス」のようです。

2017年に出版されたのに・・・まるで予言していたみたいですね・・・。

加えて

まるでこの間までの日本みたいじゃないか・・・と思う。

カエルツボカビ病ならぬ、「新型コロナウイルス」がまさに国内で感染するか、しないかの瀬戸際。

桜を見る会で、ああだこうだ言っていた国会を思い出します。

この本を読んで、国会を見てみるといいでしょう。カエルの元老会議をそのまんま見ている気分になります。

 

 

 

まとめ

この本で読んで欲しい部分は、物語を終えた後の「解説」の部分。

この物語の登場人物が、現実では一体誰のことを表しているのか・・・?

どのような出来事を反映しているのか・・・?

そういったことを述べてくれています。

 

さて、あなたは一体、どんなカエルになるのでしょうか。

それとも・・・。

 

 

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