こんにちは。こんばんわ。
ひっきです。
この記事では、「やさしいフランス語で読む星の王子さま」から引用をしながら、名言を紹介したいと思います!!
まぁ名言というか、色々考えさせられる言葉が多いですが・・・。
目次
あらすじ
砂漠に不時着した主人公と、彼方の惑星から来た「ちび王子」の物語。人の心をとらえて離さないこの名作は、子供に向けたお伽のように語られてきた。けれど本来サン・テグジュペリの語り口は淡々と、潔い。原文の心を伝えるべく、新たに訳された王子の言葉は、孤独に育った少年そのもの。ちょっと生意気で、それゆえに際立つ純真さが強く深く胸を打つ――。「大切なことって目にはみえない」。感動を、言葉通り、新たにする。
名言
①
Il a dit : <Tu parles comme les grandes personnes !>
「君の話し方はまるで大人じゃないか!。そう彼は言った。」
これは私と、星の王子さまが「口論」を初めてした場面です。
私は、壊れてしまった飛行機の修理がうまく行かず、イライラしていました。その間、星の王子さまは話を辞めず、質問を繰り返しきます。
それに嫌気がさし、
私は、堪忍の尾が切れてしまいました。
だから何回も君の質問に答えたじゃないか!私は修理で忙しいんだよ!
重要なことなんだよ!!
そう言うと、星の王子さまは「君の話し方はまるで大人じゃないか!」と言ったのです。
それは特に意味なく、自分という存在が重要だと言っているビジネスマン、つまり「大人」を皮肉っているようにも
聞こえました。
自分のことで精一杯になり、周りの見えなくなった大人は、どうしてか自分のことを重要であるとどこかで思っている。のでしょうか。
まぁフランス語で読んでいるので、解釈は正しくないかもしれませんが・・・。
私は、自分第一でも良いと思うんですがね。
②
La planète, d'année en année, a tourné de plus en plus vite, et la consigne n'a pas changé !
「この星ときたら、毎年毎年どんどん回るのが早くなるんだ。だのに、やるべきことは変わらないんだ!」
これは星の王子さまが、点灯夫に出会った時です。
なぜかその点灯夫は、街灯をつけたり消したりを延々と、それも非常に速いペースで繰り返しています。
話を進めていったときに、彼は「この星ときたら、毎年毎年どんどん回るのが早くなるんだ。だのに、やるべきことは変わらないんだ!」と言いました。
まるで、なにもかもが加速し、なにもかもが消費されていくような現代社会を憂いているような言葉であると私は感じました。
さらに点灯夫がしていること、街灯をつけたりけしたりする意味を点灯夫本人は知りません。
彼は、「義務は義務なのさ」と言って意味を考えることを放棄しただ街灯をつけたり消したりしているだけなのです。
星の王子さまに登場する「大人」たちは、共通している特徴をもっています。
- 酒飲み。
- 点灯夫。
- ビジネスマン。
- 地理学者。
- うぬぼれた人。
彼らに共通していることは、自分がしていることに対して何の疑問の抱いていないこと。現状を変えようとしていないことです。
酒を飲む恥ずかしさを忘れるために、酒を飲み
街灯の操作をただ繰り返し
ただ数字を数え
情報をただ記録し
ただ自分の存在が特別であると傲り高ぶる。
彼らは考えていないのです。
ただそこに偶然あったことを繰り返しているだけなのです。
大人なんでこんなもんなのです。と星の王子さまではよ~く描かれています。
③
Si tu viens à quatre heures de l'après-midi, dès trois heures je commencerai d'être heureux.
「もし君が午後の4時に来るなら、僕は3時になるまでには、幸せになるんだよ。」
これは「時間」の大切さを表している言葉だと思いました。
星の王子さまではよく、「君がバラに費やした時間が、バラを大切にしてくれるものなんだ」という名言が代表的なものとして挙げられます。
これと似ていますよね。
もし「君」が居なくても、君が来るとということさえ分かっていれば、それだけでうれしくなってしまうということですね。
なんと純粋なことでしょうか。
誰もが子供の時には、このように見えないなにかに対しても、感情を溢れさせるかのごとく、情緒にあふれていたのでしょうか・・・。
大切なものは目に見えない
という言葉もこの意味では、これにあてはまりますね。
まとめ
ということで
私が星の王子さまを読んでいる時に、非常に印象的だった言葉をフランス語も使いながら紹介してみました。
まぁ、解説はほぼ日本語でしたが。
(仮にフランス語で全文バリバリ書いていたら、一瞬でブラウザバックされてしまいますからね・・・)
さて、この記事で紹介したものはほんの一部に過ぎません。
あなたには、「星の王子さま」を実際に読んでもらって、あなただけが印象に残った文を脳裏に刻んで欲しいです。
実際に読んでいて、自分の環境や自分自身を振り返るいい機会になりましし、色々なことを考えさせられました・・・!
なぜ大人は、子供と違うのか。
子供は何を知っているのか?
大切なモノは、どのようにして育んでいけばいいのか?
そして
星の王子さまは、物語の後はどうなってしまったのか?
もし機会があったら、是非読んでみましょう!
他にも、「フランス語」に関する記事を書いています!
もしよろしければ、是非ご覧ください。
リンクは以下に
参考文献:サン=テグジュペリ、2015、『やさしいフランス語で読む 星の王子さま』、Miki Terasawa編、IBCパブリッシング株式会社