大学の入学試験。
特に「英語」は理系であっても、文系であっても必ずといってよいほど受ける科目ですね。
私ももちろん受けました。英語自体は嫌いではなく、むしり好きだったのですが受験中は嫌いになりかけました・・・。
私だけかもしれませんが、受験は精神的に悪いものしかないような気がします。
なぜ耐えられたのかいまだにわかりませんしね。えぇ。
この記事では、英語の入試や教育方法について書いていこうと思います。
こんな方におすすめ!
- 英語入試に疑問を抱いている人!
目次
現行の英語入試
センター試験の英語はいったん置いておくとして、大学特有の入試についてその特徴を書いていきます。
センター試験はすぐに廃止されますしね。
- リスニングの比重が低すぎる
私が受けた大学の英語試験ではリスニングのパートはまったくありませんでした。ほとんどが読解、文法etcでしたね。もし若い人々に英語力をつけて欲しいなら、50パーセントぐらいに増やすべきかなぁと。
紙面の小難しい問題が解けたとしても、それ直接的に総合的な英語力の向上につながるとは思えません。
- 和訳問題、文法問題は減らした方が良い
言語を使うことにおいて重要なことは文法に対する厳密な正誤の判断ではなく、どれだかその言葉に対して慣れているか、自信をもって話せるかではないでしょうか?
- listening
- reading,
- speaking
- writing,
が出来れば文法など分からなくてもそれで十分だと思います。
あのTOEICも私は好きじゃありません。短い時間で大量の知識問題にも似た、また受験にも似ているような英語試験。会話能力を試すパートもない。なぜあれが一般に英語力の指標になっているのかわかりかねます・・・。
文法ができても。
こんな話があります。
先生が第二言語としての英語テストを学生に受けさせたところ、一番成績が良かったのが日本人で、次がネイティブスピーカーではない留学生。
一方、英語ネイティブはテストそのものは早く終わらせてしまいましたが、点数はノンネイティブの人たちより悪かったそうです。
でもノンネイティブの人がネイティブより英語を達者にはなせると思う人はどれくらいいるでしょうか・・・?
僕ら日本人だってノンネイティブより日本語のテスト結果が悪くても彼らより日本語が話せないとは到底思わないでしょう。それとおんなじことです。
これはある一つの事例ですが、
言語テスト(入試テストなども)が本当の意味での英語力ないしは外国語運用能力をはかっているとは言えないということを表しているのではなかと思います。
ネイティブでもできないような文法問題を使って学習者の能力をはかるより、
コミュニケーション能力として聴解、読解、基本的な文法、作文問題に絞るほうが受験者にとっても、
英語能力の将来的な向上という面では、有用なのではと感じます。
受験中に覚えただけのやたら難しい文法を大学生がそのまま運用できているかと言えば、
それは絶望的にNOでしょう。
私が英語を話すときもそんなたいそうな文法を使った覚えがありません。ネイティブの英語を聞いていても、そのような類のモノは聴いた覚えがないような気がします。
言葉は伝ってなんぼですからね・・・!
どうする?
もちろん今の入試に4技能試験を用いた入試が無いというわけではありません。
例えば上智大学ではTEAPというテストがあります。
TEAP(ティープ)とは、Test of English for Academic Purposesの略語で、上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。
現在は高校一年生から受験することが可能で、基準のスコアを超えれば、当日の英語の試験が免除されるという代物。
また他の大学でも英検を利用して同じような待遇を受けられるなど、案外4技能試験を活用している大学は多いので、利用してみるといいでしょう。
まぁ大学の本試験こそこのように、バランスを重視した試験に変わることが求められていると思うのですが。
ただ教えるだけ
言語学習においては明示的知識を教えたうえで、それを練習させるというような「自動化」という方法が有用な手段の一つです。
第二言語学習の際には、この「自動化」を使うことによって言語の運用能力が高まっていきます。ですが日本の高校や予備校、塾では「自動化をしない自動化」が中心になっています。
つまり知識だけを覚えさせて、もしくは教えて、使う練習を促さないのです。
日本の教育のほとんどはこの形。
大学入試を最初から見据え、テストの点数を取るように見事に生徒たちは大変身!テストの英文は読めても、それはほんの一瞬。
予備校や塾にかんして言えば、テストを解くためだけに教えるのです。
教えるだけ、彼らが行っているのは教えること「だけ」。
まぁそれを求めて生徒は通っているのですがね・・・。
まとめ
ここでは現在の大学入試について書いてみました。
日本のほとんどの大学生が意味の分からん英語の入試をくぐりぬけ、そのさきにまっているのはストレートな英語力の低下。
私はそうならないようにしたいですが・・・!
大学生の皆さんはせっかく覚えた文法や知識を忘れないようにしてほしいです。決して安物ではありませんし、もしかしたら使うかもしれませんしね。