SMASH!!!
オールマイトが技を発動する時に発する特徴的な言葉だ。
「僕のヒーローアカデミア」は原作(日本語版)でも、英語の表現を実に多く使用されている。
擬音を英語で表現し、さらにオールマイトが闘っているシーンは、アメコミさながらである。
私は何を思ったか、
突然英語で「僕のヒーローアカデミア」を読みたくなった。
おそらく色々な理由があるのだろうが、今はそんなことなぞどうでもよい。
この記事では
「僕のヒーローアカデミア」第一巻改め、
「My Hero Academia」の vol.1を紹介していこうと思います・・・!
目次
こんな部分まで違う!
堀越耕平、(2014)、『僕のヒーローアカデミア』、(Caleb cook訳)、集英社
日本語バージョンでは、カバーに印刷されていた筆者によるコメントが、英語版では漫画の1ページ目に印刷されています。
確かに英語版はカバーが無いので、仕方がないですね。
それと英語版の場合、日本語版のように隠しコンテンツみたいなものが無いのが少し残念。
赤谷海雲や、ヒロインが岳山優だった初コンテが英語版では見られませんね・・・。
英語の擬音
ヒロアカならではの特徴が、擬音が英語で描かれていること。
その擬音たちを紹介しましょう!
ガタガタガタガタ ・・・ TREMBLE TREMBLE TREMBLE TREMBLE
ボムッ ・・・ FOOM
ニョキッ ・・・ STRETCH
バサッ ・・・ FLAP
わああ… ・・・ WHOA
ぷはっ ・・・ GASP
トッ ・・・ TMP
ギチチ ・・・ SKRITCH
ズオッ ・・・ VOOM
ズド ・・・ BAM
ササササ ・・・ SWSH
ササッ ・・・ RUSTLE
ブハッ ・・・ HAH
ピラッ ・・・ FWIP
ぐあっ ・・・ RUMBLE
バツッ ・・・ RIP
スイ~ ・・・ SHWP
ガジガジ ・・・ CHOMP CHOMP
ぷく― ・・・ SWELL
ニュッ ・・・ BOING
ズワ ・・・ SHNK
ガツゴツ ・・・ ROCKY
たった10ページを見てみても、こんなにあります。
vol.1全体を確認したら、この記事は英語の擬音だらけになってしまうのでここまでにしておきます・・・。
しかしこういった事って学校では習わないですよね。
必要ないことは重々承知なのですが、味気ない文法や単語を習うだけではなくて、こうした一見必要のない要素も時々学んで実際に使ってみるのもいいじゃないかと思うんですが。
皆さんもこの擬音使ってみてはどうでしょうか?
これは英語で?
では気になる英語の文を見ていきましょう!
①
あの場の誰でもない
小心者で”無個性”の君だったから!!!
私は動かされた!!
堀越耕平、(2014)、『僕のヒーローアカデミア』、集英社
IT WAS ONLY YOU , TIMID AND QUIRKLESS , WHO ACTED!!
OF ALL THE PEOPLE AT THE SCENE
YOU SPURRED ME TO ACTION!!
ここで詳しく文章を見ていきましょう。
文章の要素としては、強調構文が使われていますね。「It is (was)… that(who. which whose, where,when)~」
そして関係代名詞という点から見れば、これは制限用法と呼ばれるものです。非制限用法とはもちろん違いますね。
関係代名詞の制限用法というのは、その特徴として他の物・人への意識というものがあります。
他との差別を明らかにして、関係代名詞で修飾しているものをより強調するのです。
日本語からも分かる通り、オールマイトは主人公(緑谷出久)に対して、
彼こそが自分が偽筋になることを止めてくれた、
あの場で唯一他者を助けんと、考える前に体が動いた人物だと言ったのです。
まさに、他者との差異を強調した言い方。強調構文を使っている意味がよくわかります。
②
メリットは一切無い
だからこそ色濃く
浮かび上がる時がある
ヒーローの大前提!!
自己犠牲の精神ってやつが!!
堀越耕平、(2014)、『僕のヒーローアカデミア』、集英社
WHENE THERE'S NOTHING TO BE GAINED!!
RISING TO THE CHALLENGE AT THOSE TIMES...
IS SURELY THE MARK...
... OF A TRUE HERO!!
THAT SELFSACRIFICING SPIRIT!!
直訳すると・・・
何も得られることが無い時、無理難題へと向かうことこそ、ヒーローとしてのある在り方になる。そう自己犠牲の精神だ。
です。
細かいかもしれませんが、「TRUE HERO」に冠詞の「A」が付いていることはどういうことなのでしょうか・・・?
私が思うに、「A」は、あるカテゴリーの中の一つの中のモノを意味するものですから、
ヒーローの在り方には絶対的な基準は無いものの、
ヒーローに必要な要素の一つとして「自己犠牲の精神」があるということだと思います。
この作品ではヒーローに要求される要素が多く語られているので、そうしたことも反映しているのかもしれません。
こういうこと考えるのめちゃくちゃ楽しいです・・・。
③
人助けをした人間を排斥しちまうヒーロー課など
あってたまるかって話だよ!!
きれい事!?上等さ!!
命を賭してきれい事実践するお仕事だ!!
A HERO COURSE THAT REJECTS THOSE WHO DO THE RIGHT THING...
... IS NO HERO COURSE AT ALL!!
THINK THIS IS ALL FOR THE CAMERAS?! THINK WHAT YOU WANT!!
IN THIS JOB, YOU RISK YOUR LIFE AND PUT YOUR MONEY WHERE YOUR MOUTH IS!!
いやぁ~。
実に心打たれる名言です!!!!!
気になった表現は、
「きれい事?!」にあたる「THINK THIS IS ALL FOR THE CAMERAS?!」という表現。
カメラ向け、つまり大衆受けの良い物事ということをきれい事といっているのでしょうか。
それと「POT YOUR MONEY WHERE YOUR MOUTH IS!!」は「ごちゃごちゃ言わず行動で示せ」という訳だそう。
ヒーローというものは、
命を懸けて、ただ行動するだけだ!それがきれい事だろうと何だろうと言われようが構うものか!!
ということでしょうか。
言葉って色々な形がありますねぇ。
まとめ
どうでしょうか。
「My Hero Academia」vol.1
自分がビビッと来た言葉をまとめてみました!
他のvolも持っているので、そちらも
紹介していきたいです・・・!