ラテン語を勉強すること。
それは、現代から大きく隔たりのある言葉に触れること。地理的にも大きく距離があり、文化的にも差異がある言葉に触れることだと思います。
数千年の歴史を誇るヨーロッパの文化を伝えてきたラテン語、
この言語をあじわう端緒として、この記事がお役に立つことができれば幸いです。
目次
あなたはもう「ラテン語」を知っているかもしれない。
ラテン語は、その後に生まれることになる言語に様々な影響を与えた言語です。
この影響は例えば日本人であればなじみ深い「英語」にも見受けられることができます。
では、次の単語を見てみましょう。(英語、ラテン語の順番に記しています。)
- difficult / difficilis
- urban / urbānus
- liberty / lībertās
- necessary / necessārius
- rose / rosa
`いったん意味は置いといて、英語とラテン語のそれぞれの形を見比べてみましょう!
見てみると、まったく同じ形の単語も見つけることができます。
皆さんの知っている英単語の多くが、ラテン語を起源としていることがわかります。初めてラテン語に触れるあなたでも、すでにあなたの中に入り込んでいるといっても過言ではないでしょう。
英検一級の単語著なんか見てみると、ラテン語がちょくちょく見受けられたりします。
フランス語由来の言葉も混じっているくらいですしね・・・。
ラテン語は、もはやそれが話されなくなっても、教養の証であり続けたのです。
ラテン語を勉強することによるメリット
ラテン語は、前述で説明した通り、様々な言語に影響を与えています。ここでは、この言葉を勉強することによって得られるメリットは、
大きく分けて2つあります。
1、ほかの言葉を勉強する際にとても役に立つ。
なんといってもこれが大きいと思います。私がラテン語の仕組みや、単語について勉強していて感じたことが、ラテン語が他の国の「言葉」だけでなく「習慣」にも影響を与えていることです。
例えば、曜日の名前などです。
ラテン語では、
- Diēs Sōlis (太陽の日)
- Diēs Lūnae (月の日)
- Diēs Mārtis (マルスの日)
- Diēs mercuriī (メルクリウスの日)
- Diēs lovis(ユピテルの日)
- Diēs Veneri (ヴェヌスの日)
- Diēs Sāturnī (サトゥルヌスの日)
という風に言います。
特に青文字の部分は、日本では「マーズ」、「マーキュリー」、「ジュピター」、「ヴィーナス」、「サターン」としてその名前が知れ渡っている神様の名前です。
見覚えがありませんか?
これは、私たち日本人が「日・月・火・水・木・金・土」という曜日の名前知っているものです。
日本語を例にしましたが、ラテン語の曜日名はその他の西洋言語にアレンジされた形で存在していることが多いです。ですので、曜日名を覚えるのが、とても簡単になりますし、
日本での曜日も西洋から影響を受けたものであるともいえるので、イメージもしやすくなると思いますよ!
そしてもちろん、形が似ているのは曜日だけではありませんから、似ている単語はないか探してみるのもいいでしょう。
2、ほかの言語を勉強するのが簡単になる。
これは先ほどと似ていますが、ラテン語がある程度でもできるようになれば、ほかのことばの学習はそれほど難しく感じくなるかもいしれません。
ましてや英語なんて、とるに足らないほど簡単に感じるのではないでしょうか。
どうして簡単に感じるのか?
なぜ簡単に感じるのか?それはラテン語の「変化」という性質に原因があります。
ラテン語はでは、あらゆる言葉がとにかく変化するのです。また名詞には「性別」という日本人にはなかなか珍しい概念があります。
ここでは、ラテン語の文法については説明しませんが、ともかくも私が伝えたいことは、「変化」が多い!ということです。
英語の場合であれば、名詞(物や人を指す言葉)はめったに形を変えることがありません。ほかの言葉でもラテン語ほど変化するものはなかなかありません。
でも逆に考えてみましょう。
変化が多い言葉に慣れてしまえば、変化があまり無かったり、少ない言葉を学習するときに
「圧倒的」に楽に感じます。これは過言ではありませんよ。
話せる必要など無いのです
言葉といえば、コミュニケーションの手段として見られがちですが、私は話せる必要な無いと思っています。
なぜなら、ラテン語はほとんど、いやまったくと言ってよいほど、話されてはいません。「ある程度読めればいいかな」ぐらいの気持ちで勉強したって全然かまわないのです。
ラテン語は言葉同士をつなぐ
この言葉を、私は接着剤だと感じています。それもアロンアルファ並みに強力な接着剤です。
この言葉があったおかげで生まれた単語や概念があります。多くの西洋言語のもとを辿れば、ラテン語に行き着くことが多いです。
(余談ですが、ラテン語の祖先になった言葉もあります。)
このラテン語に触れているなかで、自分の知っていることが、どんどんつながっていく感じがしました。どんどん、どんどん、連鎖していくのです。
あの時のやつは、これかぁ!とすごく納得することができました。皆さんもそういった体験ができる言葉だと私は思います。
ラテン語は日本人こそ勉強できる
ラテン語って、実は日本語とすごい共通点があります。詳しくは長くなってしまうので、別の機会に・・・。
まとめ
ラテン語の学習によるメリットを中心に紹介してみました。
ラテン語を勉強すれば、言葉の勉強が圧倒的に楽になる!
覚えてくれると幸いです!
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